俺がIT技術の勉強をするようになったきっかけは研修でモテたこと

 最初に言うと、俺は超非モテだ。これまで生きてきて、告白などされたことがあるはずもないし、誰々お前のこと好きらしいよ説すら聞いたことが無い。つまるところ究極完全体ヒモテーノスというやつである。しかし敢えて言うならば、かつて一度だけ、こんな俺にもモテ期が来たことがある。その時のことを話そう。念のため結果から言っておくと、彼女が出来ることはなかったので安心してほしい。

人生唯一のモテ期、IT研修

 都内のIT企業に新卒で入社したとき、IT技術職だけでいえば40人くらいの同期がいた。入社直後は所謂ビジネス研修だとか、そういった類のものを受けたのだが、残念人間コミュショッカーでもある俺は、宮本浩二もびっくりなほど意味不明な発言を繰り返していた(エレファントカシマシはめっちゃ好き)。ああまた学生時代の繰り返しかーなんて思いながら、家に帰れば布団に突っ伏して「死にてえええ」の繰り返し。周りからは完全に雑魚キャラ扱いだったわけだが、汚名挽回のチャンスが回ってきた。それがIT研修である。

javascriptJavaなんかを趣味で嗜んだことがあるくらいのレベルだったが、昔から図画工作や情報の授業は得意で、おそらくプログラミングも真ん中より上くらいには出来るだろうという自信だけはあった。しかしこれは良い意味の誤算で、周りにプログラミングをやったことの無いレベルの人も多く、最初から上の下くらいの位置にいたのである。

研修中は周りのやつらと教え合う機会が多かったんだけれど、IT職には女子も結構いて、その多くはあまりプログラミングが得意じゃなかった。必然的に教える立場になるから、女子と話す機会は増えていった。さらに言えば、このいかにも人畜無害そうな俺に多少の安心感でもあったのか、わざわざ聞きに来る女子もいたほどだ。有頂天で懇切丁寧に教えまくったのは言うまでもない。そして自慢だが、物事の仕組みが気になると理解するまで調べ尽くす性分故に、自分が知っていることを人へ説明することは結構得意だったのだ。おかげでいつの間にか「技術力高い上に説明が丁寧で分かりやすい人」という扱いをされるようになっていた。このおかげで、俺はさらにむさぼるようにIT技術の勉強をするようになった。

 便利屋の一種ではあったと思うが、これは間違いなく最大のモテ期であった。当時の評価は我ながら高く、その時に仲良くなった女子とは何度かデートに行くこともできた。あまりの女性扱いの下手さと内容のつまらなさに失望されて、かなりこっぴどくフラれたりしたのだが、まあそれはそれで楽しかった。俺が今根拠のない自信を持って働けているのは、間違いなくあの時の成功体験である。

スタートダッシュが最も重要だと分かる

 フラれたからというわけではないが、技術力の高い会社に行きたかったから、数年でその会社を後にし(と言ってもそんな昔の話ではない)、今の会社へ一気にキャリアアップすることができた。給料も仕事のレベルも上がった。研修の後も日々のIT学習や趣味の開発を続けたことと、なにより上述の成功体験で仕事上のコミュニケーションに強くなり、面接にも強くなったのである(もちろんエンジニア職)。まあまだ雑魚エンジニアだが。

業務遂行に必要なコミュニケーション能力はそこそこ身に付けたものの、相変わらず「コミュ力」的なものは持ち合わせていないので、相変わらず彼女は出来ないし、友達も少ない。だがこんな本来残念な人間でも、それなりに自信をもって生きられるような状況を作ることが出来た。何が良かったかというと、それはもうすべてスタートダッシュによる成功体験だ。

例えば優秀なスポーツ選手は4月~6月生まれに多いんだそうだ。これは、遅生まれの子は運動能力が競う相手よりも相対的に高くなりやすく、成功体験を積みやすいからだと言われている。ある程度の年齢になるまで、半年や一年の差は運動能力に非常に大きな差を生むのだ。これと同じで、人より先にやっておくと成功体験が積みやすく、自信を持ちやすくなるといえる。

非モテエンジニアよ、大志を抱け!

 話を戻そう。IT企業に入る未来の非モテエンジニア諸君、はやめにIT技術の勉強をしておいてはどうか。マジな話、研修でプログラミング出来たり、ネットワーク分かったり、SQLゴリゴリ書けたりすると、女子と話せる!!!君の入る会社に女子が居ればだけど。そして、俺とは違って、がっちり彼女ゲットしてくれ。俺はもうダメだー。

おわりだーーーーーーーー